PJ: 鬼頭 秀彰
朝青龍は「頑張って下さい」に激高?=「励まし方」の難しさ
2010年02月05日 07:09 JST
朝青龍(高砂部屋公式HPより) 
今回の横綱・朝青龍(29)の引退劇は、東京・六本木のクラブ前で男性に「頑張って下さい」と声を掛けられたことに「オレに頑張れとは何だ」と激高したことが発端のようだ。しかし、この件は同時に「励まし方」の難しさも表している。
心理学的にみて、この「頑張って」という言葉は、言う側に悪気はなくとも、相手の心理状況によってはこうした事態を招きかねない、意外とやっかいな言葉でもあるのだ。
想像してみてほしい。もしあなたが大変な状況(大病や弔事など)に陥っているところにやって来た知り合いから、詳しい状況やこちらの気持ちも分からずに、気軽に「頑張って」と励まされたとしたら・・・。
朝青龍のことを、激励に対して怒るとは何事だというのは簡単だが、それはわれわれが今、普通の心理状態にあるから冷静にそう言えることでもある。何があったかは知らないが、朝青龍の場合もこの時は「励まし」の言葉を素直に受け取れる心理状態ではなかったのだろう。
もちろん、だからと言って、今回の件が許されるものではない。言い返すこと自体大人げないが、さらに手まで出したとなれば、それはやはり社会的に厳しく指弾されねばならない行為である。
しかし、このように時として相手を激高させかねないのだから、われわれは、もっと慎重にこの「頑張って」という言葉を使わねばならない。特に相手が何がしか大きな問題を抱えているか、あるいは幼児並みの精神しか持ち合わせていない場合はなおさらである。そのことを今回の騒動から学びたいと思う。【了】
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