PJ: 鬼頭 秀彰
ギター職人に見た、モノづくりの原点=山崎ギター工房(東京・町田)
2010年05月26日 13:07 JST
山崎ギター工房作品の一例(山崎氏の許可を得てHPより転載) 
【PJニュース 2010年5月26日】「山崎ギター工房」は東京都町田市の片田舎にある。まだまだ無名に近いが、腕は確かな若手ギター職人。ユーザーである発注者一人ひとりと話をして、どういうギターを作るかを素材の選定から打ち合わせ。ゆっくり、丁寧にすべてひとりで作りこんでくれる。それがこのギター工房である。
私はインターネットでその存在を知り、エレキギターを発注させて頂いた。3カ月後に手にしたそのギターは期待以上に素晴らしく、弾きだしたらその響きが心地よくてやめられないほどの出来栄え。そのクオリティからすれば破格の値段と言えるだろう。
一方で世の中には大量生産され、低価格で買えるギターが幅を利かせている。しかし、本場アメリカの有名メーカーでさえ、量産されるギターのクオリティ低下は甚だしい。もちろん量産自体が悪いわけではないが、楽器の命となる木の乾燥が不十分であったり、加工しやすくするために硬度に欠ける部品を用いたり。そういう安易な作り方がなされているのだ。そこにはもはやモノづくりに対する志や想いは見えない。
実際、ギター製造に限らず現代の製造業が失ってしまったものは少なくないだろう。しかし時代の流れとはほぼ無関係に営まれているその小さなギター工房では、ゆっくりと時間が流れ、“作り手の顔が見え、想いを共有化して進めるモノづくり”と、“コストパフォーマンス”が両立していた。改めてモノづくりとはどうあるべきかを考えさせられた。【了】
■関連情報
山崎ギター工房
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