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PJ: 児玉 克哉

名古屋城の木造復元案について
2012年02月20日 17:48 JST

【PJニュース 2012年2月20日】河村たかし市長が掲げる名古屋城の木造復元案について議論する「名古屋城の将来を語る市民大討論会」が2月19日に名古屋市公館で開催されました。現在の天守閣は1959年に再建されたコンクリート製です。第二次世界大戦で名古屋は焼け野原になり、名古屋城も焼かれてしまいました。確かに残念です。

ただ、木造の復元には400億円がかかるといわれます。おそらくその維持にも相当なお金がかかると考えられます。ヒノキなどの材料も高くなっていますし、何と言っても復元する職人も少なくなっています。耐震構造もクリアする必要があります。さらに費用は増すことも想定しなくてはなりません。しかも日本の経済は右肩下がりの一方で、名古屋市も大きな累積市債を抱えます。

さまざまな市民の生活を守る予算を削る算段をしているときに、大きな予算を使う事業には慎重にならなければなりません。しかも、1〜2年でできるものではありませんから、長期的な展望も必要です。確かに名古屋城の木造の復元は魅力がありますが、果たして今の時代に優先順位が高いものかどうか。

私は今の財政状態を考えるなら、まずは現在の名古屋城を活かしながら日本文化の発信拠点を作ることから始めるべきだと考えています。「名古屋版おかげ横丁案」が市議会で話題になったことがありますが、ネーミングは伊勢のパクリではちょっといただけません。私は、日本武将村と名付けて、日本文化の中心となるべきだと思います。日本の観光地で、日本の伝統芸能や文化を常時体験できる場所は少ないのです。名古屋城の一帯をそうした日本文化の体験の場として、日本の精神文化の「首都」としてはどうかと思います。

まさに中京都構想は、こうした日本精神文化首都といった発想を核とすべきだと考えています。失われつつある日本人の誇りとアイデンティティーを名古屋から再生し、そして世界へと発信する。そうした名古屋城にまずはすべきです。それには400億円もいりません。50億円くらいでもかなりのものができると思っています。そしてその精神文化面での効果は絶大ですし、経済効果も相当に見込めます。名古屋城木造復元は、その構想が成功した後に考えるべきものです。バブル経済の時代とは違います。使えるお金を有効に、そして戦略的に構想すべきです。【了】

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